タロット占いについて

人は日々、対人関係や将来性といった悩みを抱えています。
そんな悩みを解決へと導く糸口を見つけるため、占い師の元を訪れる方は少なくないわ。

皆様は「タロット占い」をご存知でしょうか？
カードから分かる導きで、明るい未来を切り拓けるかもしれません。
横浜中華街の母として、タロット占いの魅力についてご紹介いたします。

【タロット占いの流れ】

まずタロットでの占いを始める前に、相談者がカードの導きによって何が知りたいのか、質問を明確にするの。
もちろん「金運」や「恋愛運」など、漠然とした内容でも支障はないですが、よりクリアな占い結果を望む方は、悩みの対象や将来の不安などを明確にしておくことが大切よ。
けれど相談者によっては心に抱える思いを上手に言葉にできない…ということもあります。
ですが、ご安心なさって。
占い師と占いを行う時には、相談者と言葉を通して悩みや不安を具体的な形にできるようにお話をお伺いしているわ。
その後、浄化の儀式を行ってカードを清めていき、いよいよ占いへと移っていきます。

まずはカードを裏返し、両手で時計回りに混ぜ合わせます。
希望のタイミングで混ぜ合わせをストップし、カードをひとつに束ねていくの。
次に相談者の縦向きに配置し、左手で3つの山にカットしてもらうわ。
その中の1つを上下が逆さまになるように回転してもらい、再び3つの山を1つに束ねてもらいます。

占い師は山の上下を確認したら、「ヘキサグラム」のスプレッドに従って並べていくの。
このスプレッドは、タロットカードを広げていくレイアウトのことで、多くのバリエーションがあるわ。
それぞれが占い内容に適した配置があり、その中でも「ヘキサグラム」は定番で親しみやすい既存のスプレッドなの。
カードの配置は六芒星を描いており、占い師がカードを並べます。
正三角形の頂点から過去、右に現在、左に未来のカードが配置されていき、次に逆三角形の頂点から対応、左に環境、右に願望のカードが配置されます。
そして最後に六芒星の中心には最終予想のカードが置かれるの。

【タロット占いの具体例】

タロット占いの具体例を示していくわ。
「ヘキサグラム」の形にカードを配置し、「意中の相手との未来」という質問に対する占い結果をご紹介します。
タロットカードは1枚1枚に意味を持っているの。
これによって過去や未来を見ることができるわ。

まず正三角形の頂点にあたる過去には「皇帝（正位置）」のカードがあらわれたとします。
カードは過去の出来事を意味し、
「意中の相手に恋愛成就の自信があり、積極的にアプローチしていた」と読み解くことができるの。

次に正三角形の右にあたる現状のカードをめくると「隠者（正位置）」のカードがでてきたとします。
これは現在の状況を示していて、「現在は意中の相手に対して、傍にいられるだけでいいという気持ちでいる」と受け取ることができるわ。

正三角形の左に当たる将来のカードには、「愚者（逆位置）」のカードがあらわれたとします。
これは近い将来についての見通しで、「意中の相手に対し未来では想うことをやめたが、気持ちを捨てきれず忘れられないでいる」と告げているの。

逆三角形の頂点にあたる対応についてのカードを開きましょう。
そこには「正義（逆位置）」がでてきたとします。
これは今後とるべき対策であり、「公平に判断し情に流されず、自分に嘘をついているのなら向き合うべきである」と解釈できるわ。

逆三角形の左にあたる環境のカードを見てみると「世界（逆位置）」があらわれたとします。
これは周囲の環境を意味しており、「現状の中途半端な状況に甘んじている可能性がある」ということが分かるわ。

逆三角形の右にあたる願望のカードを開きましょう。
すると「吊るし人（正位置）」のカードがでてきたとします。
これは質問者の願いを示しており「意中の相手に尽くし、信頼関係を維持したいと考えている」という意味で受け取れるわ。
最後に未来のカードをめくると、そこには「戦車（正位置）」のカードがあったとします。
占い師はこれまでのカードの結果を読み取って、最終的な結果を導き出していくの。
今回の一例の場合、「かつては意中の相手に対して積極的にアプローチしていたが、現状は気持ちを抑えてしまい、今のままでは相手の望んでいる関係になることはできない。現在の関係に甘えず本当の気持ちを偽らずに伝え、相手の気持ちを考えながらも過去のようにアタックすることが大切」という結果になったわ。
このようにして、タロット占いは過去から未来までも見通せるだけでなく、その対策までも導き出すことができるの。
もちろん将来を変えることは本人の努力によって為せる技。
ですが進むべき方角の指針として活用してみてはいかがでしょうか？